夢幻城ばぁる: 07/01/2012 - 08/01/2012

2012年7月27日金曜日

『創世奇譚アエリアル』 感想

営業所止めマジ最強。速攻で回収、速攻でクリアしてきました。
まずはシーンやルートについて少し書きます。
随時加筆していきます。
レイラインインストール中。サントラってか黄昏時のレイラインのFULLverがやべぇ


ルートは基本一本道
ただし、共通の一部で横道それたり、ヒロインによってエピローグが若干変わったり程度の変化はアリ
ヒロインは、未来、柏木、涼子の3人です。

柏木と未来は当然として、涼子さんはマジ予想外!? ってか、凪は凪は……。
3ルートクリアすると、Another Prologueという項目がEXTRAの中に追加されて凪エンド(実質、夢オチ)が解放されます。
選択肢は最初のマップとそ基地の被害を確認する辺りで決まる模様。
そこで選択肢を選んでおいて、フローチャートで未読部分の前へ飛ぶと
先程の選択肢の延長で個別イベントが見れるようになっています。
毎回毎回、最初から読む必要はありません。


シーン数は合計20で内訳は以下の通り
未来 5
柏木 5
涼子 5
先生  1
ケイト 1
アンバー2
凪 1


シナリオ
未来人って結局何?
今の人類は未来人に助けられた、その未来人も同様にさらなる未来人に助けられた……
作中では、ループや並行生界的な概念が使われていますが、最初の人類について判明することは一切無し。
てっきり、シンやアエリアルがγレイバーストのような広域殲滅兵器の影響で、
……そう、FSSのナイト・オブ・ゴールドがバスターランチャーを放ち惑星崩壊させ、
巻き込まれて時間を超えたように。シンも飛ばされて云々って話かなと思っていたのですが、全然そんなことはなかった! 
救世主ではあるけど別に創世じゃないよね。
未来を創ったって意味ではそうなのかもしれないけど納得できない。

クラーケンって結局何?
地球の精霊力の集合体ってこと位しか書かれてないこともそうですが、
地球に害悪なものを排除するって本能(?)で行動するのに、どうして人類が攻撃されるかわからん。地球上で現存する勢力では人類が最大だからってことは理解できなくはないが、
ゴミ垂れ流してるわけでもなく、毎日核をバカスカ撃って環境汚染を促してる.というわけでもない わざわざ狩りに来る必要性があるとは思えない
ちなみに、戦闘能力はアエリアルより遙かに高いって言う。
なんて言うか、「えぇー」ですよ

話は、人類脱出計画を完遂するためにアエリアルを駆るって流れなんですが、
アエリアルの戦闘シーンが少なく感じる&後半マンネリ気味だと感じました
戦闘機が四苦八苦して戦っている横で、アエリアルは雑魚を軽い気持ちで一掃
アエリアルが手を離せないときは、戦闘機隊の誰かが囮・犠牲になってみんなを守る
やっと倒した……と思ったら新手登場or対応変異のオンパレード

これは確実にダレるし、飽きる
新手出現
→「雑魚じゃない!? エリートか!」
→戦闘機の自爆攻撃のおかげで助かる
→「ノアの方舟浮上、これで人類は救われた
→さらに敵の親玉が現れた!
→もうダメポ
→クラーケンのおかげで何とか無力化
→「人類は救われた……」
→船底に隠れていたエリート出現!
→倒した、これで人類は……
→対応変異して人型になった、こりゃ勝てんわ
→うぉおおお……倒した
→人類はすk(ry

大体こんな感じで終盤はもうやってられない
戦闘機メインなのか、アエリアルメインなのか、
人間関係(ヒューマンドラマ?)メインなのか、どれも混ざって中途半端になってるかな
クーデターのくだり、情報部の存在とか明らかに要らんだろ
主人公が内面見つめて覚醒、アエリアルの真の能力が! もないし、
アエリアルの出撃回数自体が5回満たないレベルで、
ベストコンディションで戦闘もなく。パワーバランスの描写が微妙過ぎる


キャラクター
凪いいいい、俺だあああ
正直、3ルート終わった後に凪救済√があると思っていたのですが、マジで拍子抜け
途中から、ようやく人らしい感情が表に出てきて……って感じだったのと、
ルートが各々「繰り返された可能性+揺らぎ」というループやパラレルを是とした概念の上に成り立っていたので。

たとえば、ある可能性では、シンが覚醒して完全に殲滅。
凪は封印処理することなく……もしくは、封印処理はしたがシンが助けにきて……って
話に繋がることを期待していたのですがアレで終わりとか


この辺りを巧く補足する続編かFDでも出れば評価が加速し
良ゲー、神ゲーと呼ばれる領域まで到達するかもしれない


勢いがある絵って意味では、川原さんの絵はかなり作風・塗りに合ってると思う
ただ、可愛いかと聞かれれば力強くNOと言わせてもらう



演出
立ち絵の変化も多く、作品に力を入れてるのがよくわかる
戦闘機の戦闘シーンは感涙もので、カットインやCGを駆使して熱さ/必至さの表現は群を抜いてると思う
似たようなのだと、群青の空を越えてというゲームをやったことがありますが
こういった演出面ではこちらの方が遙かに上です


楽曲
OPよりも挿入歌が気に入りました
基本的に男性ボーカルはその時点で受け付けないんですが、実に珍しい


評価点(上限100)
65点

一気に読み進めた影響もあるんでしょうが、後半のマンネリ気味ダレッぷりがやばい
局所的には光るものがあるとは思うんだ、だけどそれらが繋がってないって言うか……
多分、(歯車が)噛み合ってない作品ってこういうものを言うんだと思う
私個人としては、買うか買わないかで悩んでる人は避けることを推奨します
クソゲーってことは絶対にないけど、神ゲーってのも絶対にない