夢幻城ばぁる: 岐路

2011年7月13日水曜日

岐路

これは『終わりの始まり』

分岐点

分かれ目

枝分かれ

曲がり角

選択でより深く道を進むか、離別し別の道を辿るか。それは己が選択次第。
種々、様々な言葉はあれど、今回の事象はまさにそれであるとおもう。

まぁ、あれだ。端的に言うと、お世話になっていた企業を本日を以て退職してきました。
今の世情からしても、ある意味、ニート・無職まっしぐらに近いので少しでも迷いや恐怖がなかったかと聞かれればノー。
実際、辞めても次が見つからなかったら終わるわけだし。環境的によくなくても安定のために色々犠牲にするべき,とも考えました。が、やはり無理でした。
私にはやりたいことがある。それには時間が必要である、とね。
なにより、将来を見据えて今から安定に……なんてのは趣味じゃない。

『未来のために今を我慢』みたいな言葉がありますが、私はそうは思わない。
『今を活きていない人間は未来でも活きていない』と考えているため。

私の経験上、我慢の先にあるのは『無』。それが安定のためであろうとなんだろうとも。

耐え、耐え、耐え、耐え……他者に排斥されないように自身を削り、耐えて、耐えて、その先にあるのは本当に自分なのか。私に言わせればそんなものは残骸でしかない。それは死体と変わらない。我慢して心を少しづつ削られるのではなく、奮起して挫折することを選ぶ。何度心が折れても、幾度涙を流しても私は自身を保ちたい。

初めて心が折れたのはいつだったか、きっかけは些細なこと。そう、こんなこともあった。

音楽の授業で配られたピンク色のバインダー。ビニールを縫い付けた背表紙があり、そこに挟まっている紙に授業の科目を書く仕様だった。教室にいるみんなが、40近くの人間のケース全てがピンク、背表紙もピンク色……気持ち悪かった。だから俺は背表紙を表裏逆(ようは裏返し)にした。自分一人だけが、自分のケースの背表紙だけが白かった。
たったそれだけのこと、たったそれだけ。「みんなと同じにしないの?」「なんで変えたの?」「こいつヘンだよ」
当時の俺は散々悩んだ、周りの言う通り俺が悪かったんだろう。そう考えていたよ。だけど、どこが悪いのかはわからなかった。だから俺は俺をやめたんだ。
その先に在ったのは他人にビクビクして、一挙手一投足を警戒する虚ろな人形でしかなかったよ。

こうやって書くと厨二病だけど、当時は本当にそう思ってたし苦労した。今の性格形成の上で重要な影響を与えたのは間違いない。俺はもうそんな自分に戻りたくない、絶対に。


まぁ、そんなわけで明日から就職活動再開、最低とは行かなくてもかなり劣悪な環境に放り込まれ慣れたので精神的にも若干成長してそうだしなんとかなるでしょって感じ。

劣悪とは言え、一度得た『安定』を捨てた以上、泣き言は漏らせんよね。頑張るぜ!